子供の頃、最初に覚えた料理が、卵焼きだった。
我が家の卵焼きは、お醤油とお砂糖が入った、甘じょっぱい卵焼きだった。
おばあちゃんに習ったのだが、たまに焼いては、家族に食べてもらった。
美味しいって言ってもらえるのが、嬉しくて、心を込めて焼いた。
自分でも食べるのだが、なんだか美味しくない時もあった。
思い返してみると、その日は『美味しいって思ってもらいたいな。喜んでもらいたいな』って気持ちが弱かったと思った。
同じものを作るのでも、気持ち次第でこんなに変わるのか!と子供ながらに思った。
それからは、毎回心を込めて、真剣に丁寧に作るようになった。
気持ちは見えないけど、形や物に残る。
それはバルーンも一緒だと思う。
心を込めて作れるように、毎回大事に作っている。
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