top of page
  • 執筆者の写真HP LBC

父親

先日、割と近所に住む父と久しぶりに会った。

相変わらず電話に出ない父は、ちゃんと家に居てリュックを持って準備万端で出てくる。


歳の割に元気で丈夫そうな体で、自転車を漕ぐが、数年前から糖尿病を患っている。


母とは別れて、私が20代の時には、たしか高円寺のアパートに住んでいた。


たまに訪ねてみたが、父はそこに居たことが居なかった。

そういう時は散らかし放題の部屋に、手紙を置いて、帰ってくる。

とにかく、生きていてくれているか、父が幸せか、消息を知りたかった。


父は優しすぎる。

優しいが故に、仕事で事故が起きた時に一人で責任をとってしまった。

迷惑をかけた当の本人は、19歳で実家に逃げるように帰ってしまった。


『優しすぎても、幸せになれない。』

母がポロッと言った一言が、父の境遇と重なり、父が心配だった。


父親は色々な仕事をしていたようだ。

だから、いつも居なかった。

アパートには、ヘルメットが置いてあったので、工事現場などに立ったりしているのかと思い、どうしているか、父と話したかった。


母いわく、父は宮崎出身で南国気質なのか、あまり携帯を見ない、自由人らしい。昔から連絡がとれたり、とれなかったりする父だが、だいぶ時が経った頃、母から急に電話があり、父の元に向かって欲しいと頼まれた。


その場所が驚きで、震災後数年経った東北だった。

ある東北の病院から母に電話があり、父(母にとっては、元夫)が職場で倒れ危篤状態だ!と告げられたそうだ。

聞くと東日本大震災後に復興支援で現地で働いていたとの事で、父らしい優しさと行動力が何だか誇らしいと思ったのだが、そんな最中危篤だなんて、なんて事だと焦った。


涙が止まらない。

急いで電車で向かった。

電車の中でも涙が溢れてくるので、どうしたんだ?と思われていたと思う。


つづく


閲覧数:10回0件のコメント

最新記事

すべて表示

文字の力と言葉のちから

文字や、言葉の力って、すごいなーと思いました。 文字や、言葉には、心が現れていて、時に、画像よりも、伝わったりする😮 Instagramなど、画像で見せる媒体など、生活の中には、目で見る情報が溢れているので、ドンドン飛ばすように見たり、ドラマなんかも、倍速で見るみたいで… 心を伝えるには、画像よりも、文章。 画像は文字より、印象やイメージがダイレクトにわかるけど、ここぞ。という時や、大切な事は、

Yellow Flower

衝撃的な黄色い花のパワーを感じた。 川沿いに突然現れる、黄色い花🌼 グリーンの芝生の中に、白く細長い綿毛と一緒に揺れる様子は、車を走らせながらでも、強烈なインパクトを与えてくる美しい光景だった。 昨日は、HPづくりをして下さっている、中原さんちにお伺いした。 中原さんちに行くのには、車で、川沿いを走っていく。 このちょっぴり細めの川沿いの道は、桜の季節には満開の桜並木になり、前回来た時には、満開

さんかくパン バター

セブンイレブンで、さんかくパン バター というパンを買った。 食べたい時に食べたい分だけ。というコンセプトで、袋止めシールが付いている。 食べて最初に驚いたのは、メロンパンの味がしたこと! これは!? と思い、成分表を見てみると、書いてあったのが、メロンシロップ🍈!! 驚きの展開に、なるほど。と思い、パクパク。 メロンパン好きの息子にピッタリのオヤツを見つけたゾ! 今度買ってあげよー♡ うーん、

Comments


bottom of page